ゆったり菜時記-14 サツマイモの収穫 ふとっちょ「う・ま・い」
2013-10-19
風は冷たい北風に変わり、庭には雪虫が舞い、平地でいつ初雪が
降ってもおかしくない季節となりました。
わが家の畑では野菜の収穫が終盤を迎え、期待のサツマイモを
掘り出しました。
夏の陽光を浴びて育ってくれた葉は、霜にちょっと負けながらも
耐えていましたが、半分は枯れた状態です。
苗は、春にマルチシートを敷いて南向きに2本植えたもの。
太陽まかせであまり手入れせず、茎も伸ばし放題でしたが、畑に行
くたびに「大きくて、おいしい芋に育てよ」と、プレッシャーだけは
かけ続けてきました。
さて、芋掘りの開始です。根元の土を少しずつ掘っていくと赤い
ものが見え始めました、胸をときめかせながらさらに掘り進むと、
大きくておいしそうなサツマイモが顔を見せました。
思わず「いや~、ふとっちょなサツマイモ」と漏らしたその瞬間
です。真っ赤な顔をさらに真っ赤にしたサツマイモに
「メタボのおまえさんに、そんなことを言われたくないね~」と
怒鳴られたような気がしました。
掘り起こしたサツマイモは妻へバトンタッチ。早速オーブンで焼か
れて食卓へ上りました。二つに割り、湯気が出ているほっかほかをほお
ばると、独特の甘みが口の中に広がり、思わず「うまい」。
土の中で半年、頑張って大きくなってくれたサツマイモに、確かに
「ふとっちょ」は失礼ですね。野菜への感謝を込めたほめ言葉は「うまい」
に尽きると、教えられました。
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